再エネ・技術

【アメリカ】超党派の次世代地熱研究開発法案が提出。技術開発から建設までを一気通貫で

2026-05-04
米国の超党派議員が次世代地熱発電の研究開発から商業化までを一貫支援する法案を提出した。

専門家の視点

超党派での次世代地熱法案は、研究開発から商業化までを一気通貫で支援する制度設計です。ここには実体と物語の間に明確なズレが存在します。地熱発電の実体は、資源調査の不確実性、掘削コストの高さ、長期の開発リードタイムという物理的制約です。しかし法案の物語は、技術開発が進めば商業化に到達するという直線的な楽観性を帯びています。この構造は、エネルギー政策に頻繁に見られる「実体が翻訳されていない」典型例です。特に、次世代地熱の中核を担う拡張型地熱システムは、従来技術の延長ではなく、大深度掘削や水圧破砕という未確立技術への依存度が極めて高い。制度が整っても、実行レイヤーとなる地質学者や掘削技術者の人材不足が解決されなければ、法律の骨格は絵に描いた餅に留まります。隠れた前提は「技術開発の成功がそのままコスト低減につながる」というものです。実際には、実証プラントの建設許可や地域住民の合意形成など、技術以外の社会的プロセスが商業化の速度を大きく左右します。次の観測点は、この法案に基づく歳出規模と、実証プロジェクトの選定基準が公開されるかどうかです。

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