再エネ・技術

再エネ「最も競争力ある」 国際機関幹部、原発に限界 | | 全国のニュース - 佐賀新聞

佐賀新聞 2026-05-03
国際機関幹部が再エネの競争力を強調し、原発の限界を指摘したニュース

専門家の視点

再エネと原子力の比較では、国際機関幹部の発言が示す通り、コスト競争力という「実体」は再エネ側に明確に傾いています。しかし、この発言の奥には、日本のエネルギー政策における「物語」の更新が追いついていない構造があります。日本の電源構成計画は今も原子力の稼働を大前提としていますが、新増設の困難さや立地審査の長期化という物理的制約を考慮すれば、その前提は現実との間に大きなズレを抱えています。ここでの中心的な構造は「物語先走り」です。政策目標と国際的なコスト現実の間に距離があり、その距離を埋める制度設計が不在です。「最も競争力がある」という発言は経済合理性の話であり、電力系統の安定性や調整力という別の論点と混同してはなりません。再エネの競争力は導入コストの低下に由来しますが、出力変動への対応費用まで含めた総コストの議論が不足しています。次の観測点は、日本の次期エネルギー基本計画で再エネの位置づけが電源構成の主役として明確に位置づけられるかどうかです。この点を注視することで、日本のエネルギー政策が国際的な現実に追いつくかが判明します。

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