制度・政策

ホルムズ海峡危機の衝撃はオイルショックを超える!?日本の脆弱性克服を成長の好機に変える「3 ...

2026-05-04
ホルムズ海峡危機を契機に、日本の脱炭素化によるエネルギー安全保障と成長機会を考察する記事

専門家の視点

ホルムズ海峡危機を脱炭素化の契機として位置づける論調は、物語先走りの構造です。原油輸入依存という実体は測定可能な事実として存在しますが、電源構成の脱炭素化が地政学リスク回避に直結するという経路が示されておらず、KPIも明確でありません。仮に再エネ比率を高めても、化石燃料火力の代替には揚水発電や蓄電池など系統側の調整力が必要で、その整備には10年単位の時間軸がかかります。また、日本企業の水素アンモニア技術は実績こそありますが、供給網の多角化という即効性のある対策と、脱炭素投資という長期戦略の効果が混同されている点が問題です。隠れた前提は「脱炭素化=エネルギー安全保障の強化」という等式ですが、これは国産再エネの導入速度と燃料輸入の削減量が必ずしも比例しないという現実を無視しています。期待先行の市場反応として、脱炭素関連株の上昇が地政学リスクへの実質的なヘッジになっているとは言えません。次に見るべき観測点は、政府が具体的な調達先の多様化と再エネ導入の工程表を同時に示すかどうかです。

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