再エネ・技術

資源の国内循環モデル実現できるか…レゾナック、低炭素アンモニア供給 - ニュースイッチ

2026-05-04
レゾナックが廃プラスチック由来の水素を原料に低炭素アンモニアを製造・供給する資源循環モデルを紹介。

専門家の視点

廃プラスチックのガス化由来水素を原料に低炭素アンモニアを製造する試みは、都市ガス改質という既存ルートを断ち切る点で物質フローの転換を示します。ただし、ガス化工程のエネルギー効率や不純物除去のコストは未公表の部分が多く、技術成立性は炭素強度と経済合理性の両面で検証が必要です。物語は「廃プラ由来=低炭素」と単純化されますが、製造時の投入エネルギーまで含めたライフサイクル評価が示されない限り、実体とのズレは埋まりません。 期待先行の構造がここにはあります。水素アンモニア市場は政策と投資に支えられて急拡大しましたが、実行レイヤーである原料調達や地域実証の進捗が追いついていないのが現状です。誰が廃プラを安定的に集荷し、ガス化装置を稼働させるのかという運用主体の設計が曖昧なままでは、実証段階から商用化への橋渡しは困難です。 二つの事実を並置します。一つは、資源循環型のサプライチェーンが政策整合性として優れている事実です。もう一つは、現行の炭素価格や補助金制度では、天然ガス改質と比較した追加コストを吸収できない可能性が高い事実です。

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