再エネ・技術

再エネ「最も競争力ある」 - oita-press.co.jp

oita-press.co.jp 2026-05-02
再エネが最も競争力のある電源になったとする記事

専門家の視点

再エネの競争力が「最も高い」という評価は、太陽光発電の導入コスト低下という実体と、地域経済への波及効果という物語の間に、ある種のねじれを抱えています。発電コストだけ見れば確かに再エネは競争力を持ちますが、系統接続の制約や出力抑制、送電網の整備費用という社会的コストを含めると、数字だけでは測れない部分が残ります。物語がコスト競争力だけを強調するとき、蓄電池や調整電源への投資という「誰が実行するのか」という実行レイヤーの議論が置き去りにされます。時間軸で見ると、再エネのコスト優位性は今すぐ効く話ですが、系統安定化のための投資は十年単位の長い話です。この非対称性が市場の期待を過熱させる一方で、送配電網の運用側の負担は静かに増え続けます。隠れた前提は「コストだけが競争力の指標である」という見方です。しかし、電力システム全体の柔軟性や安定供給を含めた総合的な価値で評価するならば、再エネの競争力の定義自体が変わります。次に見るべき観測点は、系統整備計画と蓄電池導入の動向です。現時点では、コスト優位性という物語が、インフラ投資という実体の変化を待たずに一人歩きする構図です。

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