【フランス】政府、脱化石燃料ロードマップ発表。2030年までに新車販売EV比率を2/3に | Sustainable Japan | 世界のサステナビリティ・ESG投資・SDGs - Sustainable Japan
フランス政府が2030年までに新車販売に占めるEV比率を3分の2にする脱化石燃料ロードマップを発表した。
専門家の視点
フランス政府の脱化石燃料ロードマップは、2030年までに新車販売のEV比率を2/3へ引き上げる目標を掲げます。ここでの構造的論点は、販売規制という「入口」の制度設計と、充電インフラや系統電力の脱炭素化という「出口」の物理的制約の非対称性です。導入目標はEU全体の規制と整合的で明確ですが、誰が充電網を整備し、その電力をどう脱炭素化するのかという実行レイヤーの記述が不足しています。2035年のエンジン車新車販売禁止というEU目標への経路として位置づけられますが、既存車両の保有率や中古車市場の扱いが示されておらず、新車販売比率だけでは車両総数の排出削減効果は測れません。市場の反応は、供給側の自動車メーカーがEVシフトを既に織り込み済みである一方、需要側の購買力や充電利便性への不安が価格低下を待つ形で残留します。隠れた前提は、リチウムやレアアースの調達が継続可能で、電力系統の強化が2030年までに完了するという楽観的な見通しです。次の観測点は、充電インフラ投資の具体的な財源と、フランス国内の原子力比率を踏まえた電力の炭素強度目標の整合性です。