制度・政策

青森・山口はGX産業集積 都道府県の26年度重点事業 - 日本経済新聞

2026-05-03
青森県や山口県などがGX産業集積を2026年度の重点事業として位置づけ、新たな経済基盤の確立を目指す方針。

専門家の視点

GX産業の集積計画は、青森県と山口県が重点地域に指定されたことで、全国的な競争の構図が明確になりました。しかし、この政策の核心は「誘致」という入口の部分にあり、その後の実行レイヤー、つまり実際に工場を建設し、雇用を創出し、地域経済を回す担い手が誰なのかという点については、見えにくいままです。自治体の重点事業としての予算確保は、計画の「物語」を語るには十分ですが、実体としての産業集積には、用地整備、電力供給、人材育成といった複数の時間軸が絡みます。特に、千葉県の成田空港周辺への航空宇宙産業の誘致は、国際物流のハブという既存インフラを活用できる点で、他の地域とは構造が異なります。青森県と山口県は、立地の優位性をどのように具体的な投資回収の見通しに変換するのか、その道筋が示されていません。ここには「実体が翻訳されていない」構造があります。地域間競争が激化する中で、単なる補助金の獲得合戦ではなく、産業のライフサイクル全体を見据えた実行計画が問われています。次の観測点は、各県が公表する実施計画の工程表と、民間企業の具体的な投資決定です。

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