再エネ・技術

ウーブン・シティで加速する"カケザン" 新たな仲間も続々 - トヨタイムズ

2026-05-02
トヨタのウーブン・シティプロジェクトで、水素エンジンや燃料電池車などカーボンニュートラル技術の開発と仲間集めが加速している。

専門家の視点

水素エンジン車と燃料電池車の両輪を掲げるトヨタの姿勢は、実体としてのマルチパスウェイ戦略を明確に示しています。ここでの核心は「カケザン」という言葉に象徴される、既存技術の延長線上で水素社会を築くという物語です。しかし、ウーブン・シティという実証の場が完成しても、そこに水素供給インフラや商用車の運行体制が同時に整備される保証はどこにもありません。物語が先走りしている構造であり、特に日本国内の水素ステーション整備数が伸び悩む中で、実証都市の閉じた空間と実社会の開かれた空間の非対称性が無視されています。また、実行レイヤーとして、水素エンジン開発の人材はトヨタ内に存在しますが、燃料供給を担うエネルギー企業や自治体の許認可手続きは別の時間軸で動いており、この速度差がボトルネックとなるでしょう。隠れた前提は「水素が個人所有車にまで普及する」という想定です。現実には商用車や定常型発電への集中が経済合理性を持ちます。期待先行の市場反応も、水素関連株の短期的な変動に表れています。

配信元の記事を読む →
← GXニュース一覧に戻る