2025年、最大の電力源は再エネ 直近100年で初めて - 毎日新聞
2025年に再生可能エネルギーが最大の電力源となる見込みで、これは過去100年で初めての出来事である。
専門家の視点
2025年に再エネが最大の電力源となる見通しです。これは実体として、太陽光と風力の導入コスト低下と稼働率向上が、経済合理性で化石燃料を上回った結果です。物語は「100年ぶりの転換」とセンセーショナルに描かれますが、ここに二つのズレが潜みます。一つは、再エネは出力が天候に左右されるため、最大の発電量でも「安定供給の主役」ではない点です。電力系統の運用は依然として火力や揚水が支えます。もう一つは、記事が当然とする「再エネ=脱炭素」という前提です。製造過程や出力抑制を考慮すれば、系統全体の排出削減効果は常に最大化されません。この構造は、物語の壮大さに対して実体が追いつかない「物語先走り」の典型例です。期待レイヤーでは、投資家は再エネ関連株に資金を集中させますが、送電網の増強や需給調整市場の整備といった時間のかかる制度基盤への視点が欠けています。この転換の真の勝負は発電量の記録ではなく、再エネが主役を務めるための系統運用と蓄電技術の改良にあると断言します。次の観測点は、2025年夏季の需給逼迫時の出力抑制率と、その際の停電リスク管理体制です。