制度・政策

茨城県、道路照明LED化へ 初の脱炭素化推進計画 15年度比6割減目標 - 茨城新聞クロスアイ

茨城新聞クロスアイ 2026-04-30
茨城県が初の脱炭素化推進計画を策定し、道路照明のLED化などにより2030年度までに温室効果ガスを2015年度比60%削減する目標を掲げた。

専門家の視点

道路照明LED化は導入コストの回収が比較的速く、電力需要のピークカットにも直結する施策です。その点で、この計画の「実体」は確実なものと言えます。しかし、目標値の基準年を2015年度とし「6割減」と掲げる一方、同じベクトルで進むはずの家庭部門や運輸部門への具体的な施策が見えません。ここに構造的なズレがあります。LED化は照明電力を大幅に減らしますが、それはあくまで「効率化」であって、脱炭素社会への構造転換ではありません。茨城県内には鹿島臨海工業地帯という大規模な排出源が存在します。道路照明だけで県全体の6割減を達成できるはずもなく、この目標は達成手段と規模のミスマッチを内包しています。期待先行型の計画と言えるでしょう。次の観測点は、この計画に産業部門のロードマップがどう組み込まれるかです。LED化の進捗率ではなく、排出量全体の月次データで検証されるべき時間軸を持った計画であるべきです。道路照明は到達点ではなく出発点にすぎません。

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