制度・政策

日本経済のエネルギー転換 ~以前よりも原油依存度は大きく低下~ | 熊野 英生 | 第一ライフ資産運用経済研究所 - 第一ライフ資産運用経済研究所

第一ライフ資産運用経済研究所 2026-04-28
日本のエネルギー転換により原油依存度が低下している現状を分析する記事。

専門家の視点

日本のエネルギー転換は、原油依存度の低下という実体として観測できます。ただし、この事実は「脱炭素化の成功」を意味するわけではありません。原油から天然ガスや石炭、再生可能エネルギーへの移行が進んだ結果であり、燃料構成の変化が主因です。 論点は、依存度低下の内訳と、それがCO2削減効果に直結しているかという点です。ガスへのシフトは原油より排出係数が低いものの、石炭への依存が残れば効果は限定的です。また、一次エネルギー供給全体に占める再生可能エネルギーの割合がどこまで伸びたのか、という測定基準が記事からは確認できません。 期待の面では、脱炭素への政策目標と、実際のエネルギー転換のスピードにギャップがあります。企業や投資家はGX投資を進めますが、電力系統の制約や送電網整備の遅れが実装を妨げる構図です。時間軸で見ると、原油依存低下は過去数十年の構造変化ですが、現行のGX戦略が本格的な効果を生むのは2030年代以降になります。 次の観測点は、依存度低下の内訳に占める非化石電源比率の推移です。これが停滞すれば、物語先行の転換だったと結論づける構造です。

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