ホルムズ海峡封鎖で露呈した「脱炭素」の重要性…核融合・SMRで「世界をリード」する日本の ...
ホルムズ海峡封鎖を機に、日本の核融合・小型モジュール炉(SMR)が世界をリードする脱炭素技術の重要性が再認識された
専門家の視点
脱炭素技術の価値が、平和時の環境目標ではなく、有事のエネルギー安全保障という別の基準で再評価されている点が構造的な転換です。記事はホルムズ海峡封鎖という物理的な供給途絶を起点に、核融合やSMRといった日本の発電技術を「世界をリードする」と位置づけますが、肝心の実行段階が欠落しています。 確認できる実体は、中東依存度約9割という現状と、封鎖による供給リスクの顕在化だけです。核融合やSMRが実際に稼働する時期、発電コスト、代替エネルギーとしての供給能力の規模は示されておらず、技術の潜在的可能性と即時の危機対応が混同されています。物語は「脱炭素=安全保障」という新たな枠組みを提示しますが、その経路と検証基準が不明瞭です。 比較材料となる過去ニュースも同じ論調であり、説明の反復はあっても実証データの蓄積は確認できません。期待が先行する構図は、地政学リスクを追い風に技術開発の資金調達や政策支援を加速させたい主体と、短期的なエネルギー安定供給を求める市民・産業界の間に、時間軸の大きなずれを生みます。