UPDATE ― 第3四半期RGGIオークション、過去最高値で落札も二次市場を下回る
米国RGGIの第3四半期オークションで全枠が1トン37ドル超と過去最高値で落札されたが、二次市場価格を約4%下回った。
専門家の視点
地域温室効果ガス削減イニシアチブ(RGGI)の第3四半期オークションは、全量が過去最高値の37ドル超で落札されました。これは事前の一般予想の範囲内であり、売り出し前の二次市場価格を約4%下回る水準です。確認できる実体は、需給が売り手優位に傾く局面でも、規制市場の清算価格が流通市場の期待に届かなかったという一点です。物語として読み取れるのは、価格上昇を「制度の成功」と短絡させる語りが先行し、落札価格と二次市場価格の逆転という検証可能なシグナルが脇に置かれている構図です。市場参加者は上限価格への警戒と将来の制度変更リスクを織り込み、買い手は応札で抑制的に動いたとみられます。今後は、この乖離が一時的な需給要因にとどまるのか、制度設計そのものへの期待後退へ転じるのかが焦点です。次の観測点は次回オークションの清算価格と二次市場の戻り幅であり、ここが埋まらなければ「最高値」の物語は実体より先に走り続けます。