「発動指令電源」の市場退出に対応 容量市場に新たな供給力確保策
経済産業省の「容量市場の在り方等に関する検討会」第76回会合で、発動指令電源の市場退出に対応するため、電源等区分と需給逼迫時のリクワイアメント・ペナルティに関する制度見直しの方向性が示された。
専門家の視点
発動指令電源の市場退出への対応は、容量市場の制度設計が退出を前提に補正される段階に入ったことを意味します。確認できるのは検討会で電源等区分と需給逼迫時のリクワイアメント・ペナルティの見直し方向が示された点までです。数値、適用時期、対象電源、稼働実績はまだ示されていません。ここで問われるのは、供給力を市場に留める設計なのか、退出を織り込む設計なのかという制度の向きです。義務と罰則を強めれば参加意欲が萎縮し、緩めれば逼迫時の実効性が落ちます。次の観測点は電源等区分の再定義と、ペナルティ水準が供給力確保と退出抑止のどちらに重心を置くかです。制度の実効性は、退出後の代替供給を誰がいつ確保するかの運用設計で決まります。