再エネ・技術

液体水素の正確な計量に挑む 神戸の「山本電機製作所」、英企業とタッグ AIや自動車向け期待

2026-09-08
神戸の計測機器メーカーが英企業と協力し、超低温の液体水素を正確に計量する新技術の開発に挑んでいる。

専門家の視点

液体水素の正確な残量計測は、超低温かつ低密度という物理特性から従来の流量計や液面計では誤差が大きく、供給インフラの管理精度を左右する未解決領域です。山本電機製作所が狙うタンク内センサーは、この計量という基盤部分を国産の中小企業が担う点で、大型プラントや燃料電池車の物語とは異なる実行レイヤーの話です。2年後の実用化という時間軸は具体的ですが、AI半導体向けと自動車用では要求される温度域、流量、安全規格が異なり、一つの技術で両方に対応できるかは記事からは確認できません。また、英国スタートアップとの共同研究とありますが、それぞれがどの要素を担当し、検証を誰がどの基準で行うのかが省略されています。過去の大型水素プロジェクトへの助成事例が示すように、欧州では設備投資への公的資金投入が進む一方で、計量技術のような周辺機器の標準化競争が後回しにされがちです。ここでの観測点は、2年後に実証されるセンサーが、どの規格認証を取得し、どの業界の要求値を満たしたかという点です。

超低温で非常に軽い液体水素を正確に計量する新技術の開発に、従業員約150人の計測機器メーカー、山本電機製作所(神戸市長田区)が挑んでいる。手がけるのは、タンク内の残量を測るセンサー。AI関連の半導体製造など向けに2年後の実用化を目指し、英国のスタートアップ(新興企業)と共同研究を開始。水素利用の普及に向け、自動車用など燃料分野への展開にも期待が集まっている。(荻野俊太郎)

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