制度・政策

排出枠取引市場の基本設計 制度対象者以外の参加は「必要最小限」の方針に

2026-09-03
経済産業省の排出量取引制度小委員会で、2027年度に開設予定の排出枠取引市場について、制度対象者以外の参加を必要最小限とする方針など詳細設計が検討された。

専門家の視点

排出枠取引市場の参加者設計は、制度対象者以外を「必要最小限」に絞る方針が確認された段階です。市場開設が2027年度秋頃と定められ、参加者選定基準や取引方法の詳細設計が審議されているところです。ここで重要なのは、市場の流動性を確保するという目的と、制度対象者以外の参加を抑制するという手段の間に、どのような均衡点を見出すかという論点です。 現時点では、開設時期と基本方針が示されただけで、具体的な数値基準や参加条件の内容は未確定です。今後確認すべき観測点は、第一に「必要最小限」の具体的な線引きがどのように定義されるかです。金融機関や仲介事業者の役割が市場の厚みを左右する可能性があります。第二に、取引参加の制限が価格発見機能や市場流動性に与える影響です。特に、2027年度の開設までの間に、試験運用やシミュレーションを通じて参加者の範囲が実証的に検証されるかどうかが、設計の実効性を測る基準になります。制度の骨格が決まるのは今回の議論が起点であり、今後の小委員会での基準具体化の過程が、この市場の実質的な価値を決定づける構造です。

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