再エネ・技術

大林組、新興国で低炭素コンクリ データセンターに

2026-09-02
大林組がインドネシアで低炭素コンクリート「クリーンクリート」の現地製造・供給体制を構築し、新興国での脱炭素建材市場開拓に乗り出す。

専門家の視点

インドネシアという大林組が新たに選んだ土地は、低炭素コンクリートの需要がまだ限定的な新興国市場です。この展開が重要なのは、発注者が欧米企業であるデータセンター案件から需要を開拓するという、明確な販売戦略を持っている点です。セメント製造由来のCO2排出削減という技術価値を、現地の一般需要ではなく、海外資本の建設プロジェクトに結びつけることで、初期の採算性を確保しようとする構造が見えます。 ここで確認できるのは、製造・供給体制の構築という実行段階です。しかし、現地生産による実際のCO2削減効果の測定方法や、欧米企業が求める環境基準を満たすための検証プロセスは、記事からはまだ見えません。低炭素建材の価値は、単に製造時の排出量を減らすだけではなく、その削減量が第三者機関によってどう証明されるかにかかっています。 次の観測点は、インドネシアでの実案件における採用実績と、大林組がその環境価値をどう価格へ転嫁するかです。この取り組みは、技術を新興国に輸出するだけの話ではなく、グローバルな建設市場で脱炭素の基準が誰によって作られるかを占う試金石になります。

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