制度・政策

容量市場に「補完オークション」を新設へ 実需給1~3年前の供給力を追加確保

2026-09-01
政府は中長期の電力需給逼迫対策として、休廃止電源を対象に実需給の1~3年前に供給力を募集する容量市場の補完オークションを新設する方針。

専門家の視点

容量市場の制度設計に、実需給の1~3年前という時間差で供給力を追加募集する補完オークションが新設される方針です。これは、中長期の需給逼迫リスクに対して、市場メカニズムを活用しながらも、計画された電源だけでは不足する部分を事後的に埋めようとする制度です。注目すべきは、休廃止電源が対象となる点です。これは、新規電源の建設を待つ時間的余裕がない局面を想定しており、既存の資産を再活用する実務的な選択肢です。しかし、休廃止電源の再稼働には、設備の保守・点検や燃料調達、運転員の再確保といった実行上の課題が伴います。このオークションが、価格シグナルだけでなく、実際に供給力として機能するまでの実行レイヤーまで設計に含まれているかが次の観測点です。また、募集が1年前から3年前と幅を持たせている理由も、制度趣旨と実際の電源稼働時期の整合性を測る上で重要です。物語としては、中長期の需給対策という政策目標が語られる一方、その実効性は休止電源の稼働率や維持コストという物理的・経済的制約に依存します。

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