【日本】KDDI等6社、バッテリーリサイクルで新規資源同等の性能実現。サーキュラー
KDDI等6社が使用済みリチウムイオンバッテリーから再生した資源で試作バッテリーを製造し、新規資源と同等の性能を実証した。
専門家の視点
リサイクル資源を新規資源と同等の性能に引き上げたという試作バッテリーの実証結果は、使用済みLIBの回収・再生という物理的プロセスが、製品性能という市場価値に匹敵する地点まで到達したことを示します。ただし要約には性能評価項目とその判定基準、比較対象となった新規資源の具体的な仕様が明記されておらず、この実証が実験室レベルの確認なのか量産を想定した検証なのかも判別できません。6社の連合体という実行主体は明確ですが、各社の工程分担とコスト構造は見えません。バッテリーリサイクルは回収効率と再生材料の品質安定性が経済合理性を左右しますから、性能同等という技術的成果と、回収網の整備や処理コストという事業レイヤーの間にはまだ距離があります。次の観測点は、この実証で得られた再生材料がどの規模で供給され、量産時に性能ばらつきをどう管理するかという工程指標です。技術的な到達点は確認できましたが、それが商業循環を生むかどうかは、性能の証明ではなく供給と価格の構造が決めるという段階にあります。