【国際】Electric Shockシナリオ、EVの2040年保有台数が50%上振れ。ウッド・マッケンジー
ウッド・マッケンジーが中東紛争等を背景にEV普及が想定以上に加速するとの報告書を発表し、2040年のEV保有台数が50%上振れるシナリオを示した
専門家の視点
EVの普及見通しが、原油市場の変動を背景に上方修正された点が今回の論点です。ウッド・マッケンジーが示した「Electric Shockシナリオ」では、2040年のEV保有台数が基準シナリオより50%上振れするという想定が示されています。ただし、公開要約から確定できるのは「中東紛争等による原油市場の変動」が背景要因として挙げられていることと、上振れ率の数値のみです。具体的な絶対台数や、どの地域・車種区分で上振れが生じるのか、政策や充電インフラ整備といった他の要因がどう織り込まれているかは現時点では確認できません。ここで重要なのは、原油価格の高騰がEV需要を直接的に押し上げるという因果関係が前提とされている点です。しかし、EV普及は車両価格や充電環境、補助金制度などの複合要因で決まるものであり、原油価格だけで説明できるほど単純ではありません。このシナリオが実現するかどうかは、中東情勢の長期化に加え、各国のEV政策や電池価格の動向次第です。次の観測点は、この上振れ想定が具体的な販売台数予測にどう反映されるか、そしてウッド・マッケンジーが翌年以降の改訂でこのシナリオを維持するかどうかです。