制度・政策

米財務省と国税局、炭素回収税控除のセーフハーバーを拡大

2026-08-14
米IRSと財務省が炭素回収税控除(45Q)のコンプライアンスセーフハーバーを拡大する通知を公表した。

専門家の視点

45Q税控除のセーフハーバー拡大という制度変更は、炭素回収プロジェクトの事業計画策定に直接的な影響を与える実体の動きです。今回の通知で何が具体的に拡大されたのか、対象となる回収方法や設備要件、適用期間といった実行レイヤーの詳細は公開要約からは確認できません。ここでの物語は、規制当局が実務上の不確実性を減らし、投資判断を促進するというものです。しかし、セーフハーバーの拡大が実際にプロジェクトの資金調達や建設開始をどれだけ前倒しするかは、税控除の収益化経路や回収コストとの整合性に依存します。期待の面では、規制の明確化により投資家のリスク認識が改善する一方で、セーフハーバー適用外の技術や事業形態には影響が及びません。次の観測点は、通知の詳細な適用条件と、これに対応する企業の具体的な投資発表です。制度の明確化は必要な一歩ですが、それだけでは炭素回収の経済性そのものは変わらず、政策支援とコスト構造のギャップが残る構図は維持されています。

配信元の記事を読む →
← GXニュース一覧に戻る