企業動向

【ドイツ】メルセデス、低炭素アルミニウムの採用決定。再生素材利用率が従来品の3倍

2026-08-10
独メルセデス・ベンツが次世代大型電気自動車向けに、消費後リサイクル材を75%含む低炭素アルミニウム「Hydro CIRCAL」の採用を決定した。

専門家の視点

低炭素アルミニウム採用の決定は、自動車メーカーが材料調達においてリサイクル材の含有率という明確な数値基準を持ち始めたことを示します。再生素材利用率が従来品の3倍という数字は、調達戦略の転換点として評価できますが、同時に確認すべき点があります。それは、このリサイクル材がどの工程で使われるのか、また調達量が全体の何割を占めるのかというスケール感です。部品の一部のみへの採用なのか、車体全体への展開なのかで、環境負荷低減への実質的な寄与は大きく変わります。一方、過去の国内プロジェクトでは、アップグレードリサイクルの量産化までに長期の開発期間を設定しています。これは自動車産業の材料調達サイクルと技術開発の時間軸が必ずしも同期しないことを示唆しています。電動化でアルミ需要が高まる中、供給安定性と品質確保は、再生材含有率という物語だけでは担保できません。実行主体である両社の間に、量産車への適用時期とコスト負担の具体的な取り決めが存在するかが、次の観測点です。

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