【国際】ICVCM、3つのプログラムをCCP適格承認。BioCarbonやCercarbono等。シェア95%到達
ICVCMがカーボンクレジット発行プログラム3件をCCP適格として承認し、全プログラムの適格シェアが95%に到達した。
専門家の視点
ボランタリーカーボンクレジット市場の品質基準が、ついに総発行量の95%という実質的な通過点に到達しました。3つのプログラムの承認でシェアが一気に伸びたことは、市場全体が「CCPという物差し」に従う段階へ移行したことを示します。ここで重要なのは、承認されたプログラム数ではなく、承認を得るために各プログラムが実施した方法論の改訂や透明性向上のプロセスです。物語は「高品質なクレジットが市場の標準になる」という方向性ですが、その物語の裏側では、基準への適合が形式化し、実質的な排出削減の検証が後回しになるリスクがあります。また、シェア95%という数字は供給側の話であり、需要側の企業が本当にCCP適格クレジットに割増金を払って購入するかは別問題です。次の観測点は、この基準が実際の取引価格差として機能するかどうかです。基準は供給の質を統一する装置でありながら、買い手の行動変容まで保証するものではありません。とくに日本企業が関与するアジアの稲作由来クレジットがこの基準を通過するかは、将来の市場競争力を左右する分岐点になるでしょう。