再エネ・技術

アイシン、2研究がNEDO事業に/次世代エネ実用化へ

2026-08-09
アイシンの2つの研究がNEDO事業に採択され、グリーンイノベーション基金事業の枠でペロブスカイト太陽電池など次世代エネルギーの実用化を目指す。

専門家の視点

アイシンがNEDO事業でペロブスカイト太陽電池の量産技術開発とオンサイト水素製造の実現可能性調査という二本柱を同時に進める構図です。注目点は、経産省のグリーンイノベーション基金という総額2兆円の枠組みの中で、支援額98億円、期間2030年度までという明確な数値が示されている一方、実用化の具体的な性能目標や量産規模、水素製造モデルの想定コストが本文からは確認できない点です。 採択されたこと自体が目的化し、実証を通じて課題を洗い出すという抽象的な表現に留まっているのが現状です。技術の実体は確認できても、経済合理性や実行主体の具体的な工程表が欠落しています。期待が先行しやすい公的支援事業では、2030年度までの長期期間中に何をマイルストーンとして検証するのかが曖昧なまま進行するリスクがあります。 次の観測点は、アイシンがいつ量産試作ラインの立ち上げ時期とコスト目標を公表するかです。支援額の規模からすれば、単なる技術開発ではなく部材供給や周辺システムを含む産業構造の変化を伴う案件です。数値目標の明確化なしに期間だけが設定された事業は、進捗評価の基準を失います。

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