再エネ・技術

トヨタ、水素エンジンHVの公道実証を徳島で開始、全国唯一「地産地消」水素を活用

2026-08-09
トヨタ自動車と徳島県が、化学工場から発生する水素を活用した水素エンジンハイブリッド車の公道実証を全国で初めて開始した。

専門家の視点

水素エンジンHVの公道実証は、徳島県内のホテル4事業者と大学2校が参画し、約半年間の運用データを収集する実証段階です。今回の記事では、車両が1台のみ、航続距離が約250キロという制約が明記され、EVとの性能差や水素ステーション整備不足が課題として挙げられています。実体として確認できるのは県内での公道走行開始という事実であり、燃費性能や乗り心地のデータは収集後の評価待ちです。物語としては、既存エンジン技術とサプライチェーンを活用し、低純度水素で稼働できる利点が強調される一方、地産地消モデルの経済合理性や実用化後の販売計画は示されていません。期待の層では、県と参画事業者が新技術の実用化を前向きに語るものの、水素ステーション整備という社会インフラの課題は行政の対応次第で説明が留まっています。構造上の論点は、約半年という短期実証で「燃費・走行距離・乗り心地」の基礎データは得られても、ステーション整備を含む普及条件の検証まで到達しない点です。次の観測点は、12月22日までの実証終了後に公表されるデータの比較基準です。

Google の優先する情報源に追加徳島県とトヨタ自動車は、水素を燃やして走るハイブリッド車の公道実証を全国で初めて開始した。化学メーカー東亜合成の徳島工場から副次的に発生する水素を活用する「地産地消」モデルが選定の決め手となった。実証には県内のホテル4事業者と徳島大学、四国大学が参画し、約半年間で燃費や乗り心地などのデータを収集する。水素エンジン車は既存のエンジン技術を活用でき、低純度水素でも稼働可能だが、航続距離は約250キロとEVに大きく劣り、水素ステーションの整備不足も課題として残る。重要要素徳島県トヨタ自動車水素エンジン車東亜合成燃料電池車ハイエース徳島大学四国大学アオアヲ ナルト リゾート 徳島県とトヨタ自動車(7203.T)は、水素を燃焼させて走る水素エンジンを搭載したハイブリッド車(HV)の公道での技術実証を7月上旬から開始した。ガソリンの代わりに水素をエンジンで直接燃やす方式の車両が一般の道路を走るのは全国で初めての試みとなる。県内のホテルや大学が業務用車両として約半年間使用し、燃費や走行距離、乗り心地などのデータを収集。実用化に向けた課題を探る。 実証の舞台に徳島が選ばれた最大の理由は、化学メーカー東亜合成(東京)の徳島工場に隣接する水素ステーションの存在だ。同工場では食塩の電気分解過程で副次的に水素が発生しており、全国で唯一「地産地消」の水素を安定的に活用できる環境が整っている。トヨタがこの地の利に着目し、県に実証実験を提案した。 実証車両はトヨタの商用バン「ハイエース」(定員10人)を改造した1台。水素から取り出した電気でモーターを駆動する燃料電池車(FCV)とは異なり、既存のガソリンエンジンと同様の仕組みで水素を燃やしてピストンを動かす。走行時に二酸化炭素(CO2)をほぼ排出しない点が最大の特長だ。 この水素エンジン方式には複数の利点がある。日本の自動車産業が長年培ってきたエンジン技術や部品サプライチェーンをそのまま活用できるほか、FCVに比べて低純度の水素でも稼働可能なため、燃料コストの抑制も期待される。トヨタは2021年に水素エンジン車を初めて開発し、これまでオーストラリアなど海外のモータースポーツの場で技術検証を重ねてきた。HVへの搭載は環境規制が厳しい欧州市場も視野に入れた戦略の一環だ。 実証には県の呼びかけに応じた4つのホテル事業者と徳島大学、四国大学がパートナーとして参画している。参加事業者は車両を交代で使用し、実際の送迎業務などに投入。走行データに加え、ドライバーの操作性や同乗者の乗り心地といったユーザー目線の声を集約する。鳴門市にあるホテル「アオアヲ ナルト リゾート」では、宿泊客の送迎用として活用を始めた。同ホテルの担当者は「当ホテルは国立公園内に位置しており、環境への配慮を常に意識している。新技術の実証にぜひ協力したい」と話している。 一方で、実用化への課題も明確になっている。今回の実証車両の航続距離は1回の水素充填で約250キロメートルにとどまり、市販の電気自動車(EV)が達成している600~700キロメートルと比べて大きな開きがある。また、水素を補充できるスタンドの整備が全国的に限られていることも普及への障壁として立ちはだかる。 実証実験の期間は12月22日までの約半年間を予定する。徳島県サステナブル社会推進課は「徳島での実証を通じて、この新技術の実用化を力強く後押ししていきたい」とコメントしている。電気自動車の普及が加速する中、エンジン技術の延長線上にある水素エンジン車が将来の移動手段の選択肢として存在感を示せるかどうか、今回の公道実証はその試金石となる。 水素エンジン車とFCVの主な違いは以下の通り。 注:両方式とも走行時のCO2排出はほぼゼロ。水素エンジン車はエンジンオイルの燃焼により微量のCO2が発生する場合がある。 いいねお気に入りに追加共有Google の優先する情報源に追加設定すると、Google 検索のトップニュースで BigGo ファイナンスが優先的に表示され、最も幅広く・最も速く・最も網羅的なグローバル金融ニュースをいち早くチェックできます。

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