「令和8年度昼の再エネ余剰電力需要創出モデル実証」への参加者の募集について ...
専門家の視点
昼の再エネ余剰電力に需要を創り出す「上げDR」の実証事業は、技術的な実効性よりも生活者の心理的要素に重きを置いた設計です。募集期間が10日間と短く、実証期間も令和8年10月から11月の2ヶ月間に限定されており、データの蓄積量や季節要因の検証可能性に限界があります。 この事業の核心は、パーソナルレコメンドやスポーツファンコミュニティといった動機付け手法が、実際にどの程度の需要シフトを生むのかという行動経済学的な検証にあります。出力制御の削減量といった系統側の明確なKPIが設定されている一方、参加者の属性分布や地域偏在が結果に与える影響についての設計は記事から読み取れません。 上げDRの社会的意義は理解できるものの、実証で得られた成果を全国展開するには、季節や地域、参加者特性による効果の差を明らかにする追加検証が必要です。また、参加者募集が九州電力管内に限定されており、全国的な展開を見据えた場合の代表性という点でも課題が残ります。
「令和8年度昼の再エネ余剰電力需要創出モデル実証」への参加者の募集について ~一人ひとりの関心や課題に着目したDR実証~ <KPMGコンサルティング株式会社、九州電力株式会社 同時発表> 環境省はデコ活(脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動)※1の一環で、再生可能エネルギー導入の拡大により生じる昼の余剰電力を有効活用し、脱炭素につながるライフスタイル転換を促進するための実証事業の参加者を令和8年8月14日(金)より募集します。 ※1 「デコ活」とは 「脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動」の愛称であり、二酸化炭素(CO₂)を減らす(DE)脱炭素(Decarbonization)と、環境に良いエコ(Eco)を含む デコ と活動・生活を組み合わせた新しい言葉です。 https://ondankataisaku.env.go.jp/decokatsu/ 2050年ネット・ゼロの実現に向けて、再生可能エネルギーの導入が進んでいます。一方で、電力需要が比較的少ない春や秋の昼間には、発電量が電力需要を上回る場面が増加しており、再エネの出力制御が発生しています。 このような課題に対し、ディマンド・リスポンス(Demand Response︓DR)(消費者が賢く電力使用量を制御することで電力需要パターンを変化させること)のうち、「上げDR※2」が注目されています。 本実証では、生活者の行動変容や機器制御を通じて、再エネの有効活用及び電力需給の最適化を図ります。 ※2 「上げDR」とは 再エネの余剰電力を需要側機器の稼働によって消費したり、蓄電池やEVへ充電によって吸収したりすることにより、電気の需要量を増加させることをいいます。 (1)実証期間(予定):令和8年10月~11月 (2)実証内容 ・パーソナルレコメンドに着目した効果検証 実証参加者に対して、ライフスタイルやユーザー特性に合わせたメッセージを送付することが、上げDRの実施率等に与える効果を検証。 ・スポーツファンコミュニティーに着目した効果検証 スポーツへの関心に着目したインセンティブの設定や、参加者同士の連携を促すことが、上げDRの実施率及び継続率に与える効果を検証。 (3)主な検証項目 ・DR量の定量評価 ・上げDRの実施率及び継続率 ・ユーザーの受容性及び行動変容の実態 ・パーソナルレコメンド及びスポーツファンコミュニティーへの着目の有用性 (募集期間) 令和8年8月14日(金)から令和8年8月23日(日)まで (参加方法) 九州電力株式会社の以下のリンクから御覧ください。 https://www.kyuden.co.jp/press/2026/h260805-1.html 【本事業の受託事業者等(問合せ先)】 ○ KPMGコンサルティング株式会社 住所: 東京都千代田区大手町1丁目9番7号 大手町フィナンシャルシティ サウスタワー E-mail: kc@jp.kpmg.com ○ 九州電力株式会社 住所: 福岡県福岡市中央区渡辺通2丁目1番82号 URL: https://customer.kyuden.co.jp/ja/office/contact.html 環境省は、本実証結果を踏まえ、国民・消費者に対して昼の電力利用へのシフトによる利益やメリットを提示し、脱炭素につながる豊かな暮らしの実現に向けて取り組んでまいります。 環境省 地球環境局 地球温暖化対策課 デコ活応援隊(脱炭素ライフスタイル推進室)
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