企業動向

世界のEV市場に変容の兆し 世界の脱炭素化動向(1)

jetro.go.jp 2026-08-06
企業のGX対応事例として、現場で何が求められるかを知る手がかりになります。

専門家の視点

世界のEV市場は、成長路線そのものは維持しつつも、その牽引役が中国・米国から欧州や東南アジア、中南米へと移り変わる過渡期を迎えています。この構造変化の背後には、補助金政策の終息や充電インフラの整備速度といった、地域ごとに異なる物理的・制度的制約が横たわっています。注目すべきは、販売台数という「量」の指標だけでは、HEV・PHEVや次世代燃料へのシフトという「質」の変容を捉えきれない点です。記事は市場の動向を概説するにとどまり、各国の具体的な政策変更や企業の投資計画といった実行レイヤーとの結びつきが不明瞭で、なぜ減速が起きたのかという因果関係の説明が省略されています。次の観測点は、欧州や東南アジアでの成長が、単なる需要の一時的な高まりなのか、それとも充電インフラ整備や現地生産体制の構築といった持続可能な基盤に裏打ちされたものなのかという点です。規模の拡大と構造の変容が同時に進行する中で、販売数のみに注目した評価は、市場の実態を見誤る可能性があります。

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