再エネ・技術

沖縄電力、県産水素の混焼開始/吉の浦で最大30% –電気新聞ウェブサイト

2026-08-05
沖縄電力が吉の浦マルチガスタービン発電所で県産水素の混焼発電を開始し、最大30%の混焼率を目指す。

専門家の視点

県産水素の混焼開始は、実体が先に動き出した典型です。発電所という物理的な実証の場があり、30%という数値目標と年4回の運転計画も具体的です。しかし、この実証の先にある水素サプライチェーン構築という物語は、まだ供給源やコスト、輸送手段といった核心部分が示されていません。どこから水素を調達し、どのくらいの価格で安定供給できるのかが不明なまま、まず燃やしてみるという順序は、技術実証と産業化の間に大きな隔たりを残します。 隠れた前提は「県内需要の創出が供給網構築に直結する」という考え方です。需要を作れば供給が追いつくという発想は、水素の製造コストが桁違いに高い現状では、需要側の負担増として跳ね返る可能性があります。次の観測点は、この実証データが2027年度以降の調達計画や価格設定にどう反映されるかです。実証は成功しても、経済合理性を伴わなければ事業として持続しない構造があり、実体が物語に追いつくまでには、もう一段の具体的な設計が必要です。

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