排出量算定

サプライチェーンの持続可能性:ISO 20400と責任ある調達~Scope 3排出量管理につながる、調達活動の考え方 - ビューローベリタスジャパン株式会社

ビューローベリタスジャパン株式会社 2026-08-05
排出量算定やScope対応の実務理解に直結し、GX業務の入口として重要です。

専門家の視点

ISO 20400は調達プロセスに持続可能性を統合する国際規格ですが、その核心は評価ではなく、調達方針の策定とサプライヤーとの対話にあります。一方、Scope 3排出量管理は数値測定と削減目標が焦点です。ここに大きなズレが生じます。ISO 20400は「誰とどう取引するか」というプロセスを扱い、Scope 3は「どれだけ排出したか」という結果を扱いますが、この二つの時間軸が一致していません。調達活動の改善効果がScope 3の数値に反映されるまで数年かかる一方、企業は開示義務の期限に追われています。物語先走りの構造です。実体として、サプライヤーへの要求だけ強まり、代替調達先の開拓や長期的な協業体制の構築といった実行レイヤーへの投資が遅れる可能性があります。さらに、ISO 20400の認証取得がScope 3削減の直接的手段として語られる風潮自体が、規格の意図を矮小化しています。次の観測点は、認証取得企業が実際にサプライヤーの排出量データを収集し、調達方針を変更したかという実証データの蓄積です。規格は手段であり、削減は目的です。

配信元の記事を読む →
← GXニュース一覧に戻る