第四北越銀行=6営業所でCO都市ガスを導入|国内
専門家の視点
6営業所でのCO都市ガス導入は、地域金融機関による脱炭素の実行層としての動きです。実体面では、J-クレジットによるCO2相殺という、技術的には確立された手段を採用しています。一方で、物語の中心は「2030年度カーボンニュートラル達成」という目標ですが、その道筋は供給量を年数十%拡大するという定性的な記述に留まり、具体的な削減目標やKPIの開示が不足しています。期待面では、県内ガス会社との複数契約という、地域密着型の調達戦略が評価される一方、市場や投資家からの厳しい検証はまだ薄いと言えます。構造的な論点は、CO都市ガスが「排出量の相殺」であり、使用そのものの削減ではない点です。銀行業務のデジタル化による紙やエネルギーの直接削減と、クレジット購入による相殺は、時間軸と射程が異なります。隠れた前提は「カーボンニュートラル=相殺で達成可能」という考え方です。再生可能エネルギーへの切替や省エネ徹底という、より構造的な対策との組み合わせが不可欠です。実体は進んでいるが、目標と手段の物語が未検証のまま進む「物語先走り」の構造です。
第四北越銀行は8月1日から、村松、五泉、小須戸、新津南、横越の5支店と、荻川出張所の計6営業所でカーボンオフセット(CO)都市ガスの使用を開始した。CO都市ガスは越後天然ガスが供給し、J-クレジットなどを活用してCO2排出量を相殺する。第四北越銀行は2022年9月に関屋支店で使用を開始したのを皮切りに、今年4月に始まった本社ビルへの供給を含め計13店舗でCO都市ガスを導入済み。同行は「2030年度カーボンニュートラルの達成に向けて今後もCO都市ガスの導入店舗を拡大させていく。年度ごとに供給量を年数十%のペースで増やす予定」としている。 第四北越銀行はCO都市ガスを導入するため、これまでに北陸ガス、白根ガス、越後天然ガスと契約を結んできた。同行は新潟県内の複数の都市ガス会社と契約したことについて、「県内のガス会社にCO都市ガスについて問い合わせるなかで、まずは供給量に限らず柔軟に対応してもらえる会社や供給地域から順調にCO都市ガスの導入が進んだ」と伝えた。
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