再エネ・技術

外壁に穴を開けずに太陽光パネルを垂直設置 AGCとノザワが新工法を本格販売

2026-07-31
AGCとノザワが鉄骨造建物の壁面に穴を開けずに太陽光パネルを垂直設置できる専用工法の販売を開始する。

専門家の視点

鉄骨造建物の外壁に穴を開けずに太陽光パネルを垂直設置する新工法の販売開始です。この発表の核心は、既存ビルの壁面という未利用領域を発電空間に転換する点にあります。現状、国内の太陽光発電は土地不足と系統制約で成長が鈍化しており、垂直設置は都市部の未活用資源を掘り起こす現実的な選択肢です。実体としては、外壁を傷めない施工が既存建物への適用障壁を下げ、ビルオーナーにとって意思決定が容易になります。物語は「穴を開けない」という安全・安心の強調ですが、ここに隠れた前提があります。それは、垂直面の発電効率が設置角度や方位で大きく変動するという物理的制約を、販売側がどの程度開示するかです。期待は市場に先行し始めており、都市部の省エネ改修需要に乗る形で普及が進む可能性があります。ただし、壁面設置は積雪や強風の影響も受けやすく、維持管理の実績が積み上がるまで、初期導入者は実証の役割を担う構造です。次の観測点は、この工法が電力会社の買取価格や自家消費モデルとどう整合するのか、という経済合理性の検証です。穴を開けない革新性と発電量の不確実性を、受け手がどう天秤にかけるかで、この工法の位置づけが決まる構造です。

AGC、AGC硝子建材、ノザワは2026年7月30日、鉄骨造建物の壁面に太陽光パネルを垂直に取り付ける専用工法「アスロックレールファスナー太陽光パネル設置工法」の販売を開始すると発表した。 AGC、AGC硝子建材、ノザワは2026年7月30日、鉄骨造建物の壁面に太陽光パネルを垂直に取り付ける専用工法「アスロックレールファスナー太陽光パネル設置工法」の販売を開始すると発表した。 同工法は、ノザワが持つ外壁への直接設置を可能にするアスロックレールファスナー技術と、外壁の変位に太陽光パネルを対応させるAGCグループ独自の設置・施工ソリューション「SUNBRICK」を組み合わせたもの。外壁を貫通・加工せずにパネルを直接取り付けられるメリットがあり、施工負担の低減が可能だという。 外壁と太陽光パネルを一体的に挙動させる構造とすることで、鉄骨造建物特有の外壁材の変位にも対応し、地震時などにおいても外壁の自然な動きを妨げることなく、耐久性と安全性を確保できるという。 AGCグループとノザワは、2022年にから同工法の開発を進めており、実案件での試験導入による施工性や運用面の検証、受注体制の整備を経て、このほど本格販売を開始することとした。 主に設置スペースが限られる都市部や、積雪の影響により屋根設置が難しい降雪地域における太陽光パネルの導入ニーズに向けて販売を進める計画だ。 Copyright ITmedia, Inc. All Rights Reserved. ITmediaはアイティメディア株式会社の登録商標です。 メディア一覧 | 公式SNS | 広告案内 | お問い合わせ | プライバシーポリシー | RSS | 運営会社 | 採用情報 | 推奨環境

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