H2ほっかいどうの水素活用需要調査、NEDOが補助
水素燃料ボイラーやヒーター製造を目指すH2ほっかいどうがNEDOの補助事業の調査フェーズに採択された
専門家の視点
この案件は「実体欠落」の構造を持ちます。発表段階では2030年度の供給目標と調査スケジュールが示されていますが、NEDOの調査フェーズ採択時点で確認できるのは水素化マグネシウム製造の技術的可能性に過ぎません。稚内の風力発電由来の電力から水素を経由してマグネシウムに転換する工程は、エネルギー変換効率の損失が大きく、現行の市場価格で採算が取れるかどうかは全く不明です。 隠れた前提は「水素化マグネシウムが需用家にとって既存燃料より経済的であること」ですが、ボイラーやヒーターの裾替えコストや、水素供給インフラの整備負担が需要家側に転嫁される現実が省略されています。また、2030年度供給を目指す時間軸に対して、調査が26年度中、実証が27年度以降という段階的スケジュールは、実質的に供給開始まで3年程度しか残さず、実証結果次第で計画が頓挫するリスクを内包します。 次の観測点は、2027年度実証フェーズで示される単位エネルギーあたりの製造コストと、札幌市内需要家の具体的な導入意思決定プロセスです。数字が出るまで、この計画は水素関連銘柄への短期的な期待演出にとどまると言い切れます。
一次ソース
- https://nikkei.go.link/article/DGXZQOFC308P40Q6A730C2000000?adj_t=1lssb67q&adj_campaign=article
- https://regist.nikkei.com/r123?ak=https%3A%2F%2Fwww.nikkei.com%2Farticle%2FDGXZQOFC308P40Q6A730C2000000&n_cid=DSPRM1AR08
- https://regist.nikkei.com/r123?ak=https%3A%2F%2Fwww.nikkei.com%2Farticle%2FDGXZQOFC308P40Q6A730C2000000&n_cid=DSPRM1AR08#free