福知山市、企業交流プラザ基本設計で落札決定
専門家の視点
この記事が描くのは、地方自治体が掲げる「環境先進性」という物語と、実際の設計・調達プロセスにおける時間軸の現実との間に生じる構造的なズレです。 実体として確認できるのは、一般競争入札で落札額が約2000万円、全体の概算工事費は20~25億円、完成時期が2030年度と設定されている点です。ペロブスカイト太陽光発電やZEB認証の導入検討が盛り込まれていますが、これらは「検討」の段階にあり、技術選定やコスト確定には至っていません。設計完了から完成まで約5年の工程は、市の財政計画や用地のアスベスト対策といった物理的・制度的制約を反映しています。 物語は「カーボンニュートラル」「環境先進性」「地域産業活性化」というフレーミングで一貫していますが、肝心の「誰が実行するか」という実行レイヤーが欠落しています。例えばペロブスカイト太陽光発電は現在も実証段階の技術であり、市が単独で導入判断できるものではありません。また、市内産木材の利用は林業事業者との連携が必要ですが、その調整主体やスキームは示されていません。 期待先行の構造がここに表れています。
〒541-0046 大阪府大阪市中央区平野町1-8-13 TEL:06-6231-8171 FAX:06-6222-2245 定休日:土・日・祝祭日 福知山市、企業交流プラザ基本設計で落札決定 福知山市は、(仮称)福知山市企業交流プラザ基本設計業務で一般競争入札を行い、2011万6千円で教育施設研究所に決定した。7月28日入札。 内容は▽施設の建設位置の検討=市が基本計画で示す3つのパターンを基に、敷地の制約条件および周辺環境との調和を網羅的に分析し、あらゆる可能性を検討した上で、論理的根拠に基づき最適案を決定する。なお、造成計画やインフラ整備等の外部条件が及ぼす影響を整理し、比較検討資料を作成する▽施設機能およびゾーニングの検討=施設のコンセプトに基づき、利用者の利便性と運営の効率性を最大化する施設機能およびゾーニングを検討する▽ZEBの比較検討=施設の脱炭素化および運用コスト低減のため、ZEBの達成レベルごとの導入効果を比較検討する▽市内産木材の利用検討=地域産業の活性化および環境配慮の観点から、施設への市内産木材の積極的な採用を検討する▽ペロブスカイト導入の検討=カーボンニュートラルの実現および施設の先進性を象徴する技術として、ペロブスカイト太陽光発電の導入を検討する。納期27年2月24日。 建設地は現在の企業交流プラザ敷地内(福知山市長田野町3―1の敷地面積1万0043・04㎡)に建設することを基本として検討する。基本計画において、建設位置は、周辺道路からのアクセスを確保し、敷地を最大限に有効活用できるようにするとし、西寄り、中央付近、東寄りの3つのパターンを示している。 建物の構造はRC造を基本とする。延床面積については、諸室に加えて、廊下やエレベーター、階段部分等を含めて、1200㎡程度を想定する。施設は大ホール(300㎡)、交流スペース(200㎡)、多目的ルーム(80~120㎡)、会議室3室(50㎡×3)、管理室(50㎡)、協議室(20㎡)、授乳室(10㎡)、トイレ(30㎡)、倉庫(100㎡)、給湯室・更衣室・外部物入・蓄電池室ほか(100㎡)で構成する。施設では、環境先進性を重視し、ZEB認証の実現を目指す。 概算総工事費については、ZEB対応及び電力の施設内自給のための設備導入に伴う工事費の増加、人件費・原材料費・物価高騰による費用全体の高騰を見込み約19億円と試算するが、これに加え、既存建物のアスベスト含有量レベルによる解体工事費用の増加、新技術導入等に伴うプロポーザルの実施、環境配慮に関する新技術導入や地域産木材利用に伴う設計業務・建築工事費用の増加、交流や共創実現のための事業に要する備品購入費、外構工事対象面積の増加や造成・擁壁工事の追加などを見込み、最終的な施設全体の整備費用を約20~25億円と想定する。 26年度に基本設計、27年度に実施設計、解体設計、28年度に入札契約手続き、28~29年度に解体工事、29~30年度に建築・外構工事、30年度の完成を目指す。 HOME トピックスニュース 総合ニュース 建産EYE 日刊建産速報とは 広告案内 会社概要 お問い合わせ Copyrightc2014 NIKKAN KENSAN SOKUHOU CO.,LTD. All Rights Reserved.
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