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コーセーの新工場、「価格差支援」でグリーン水素活用 - ニュース - メガソーラービジネス plus

日経BP 2026-07-23
コーセーが新工場でグリーン水素を活用し、価格差支援の制度を利用する計画を報じている。

専門家の視点

コーセーが新工場で導入するグリーン水素は、政府の「価格差支援」制度を活用したものです。ここでの実体は、グリーン水素が現時点で化石燃料由来の水素より高価であるというコスト差を、補助金で埋める制度設計です。つまり、経済合理性だけでは水素が選ばれない市場構造を、政策で一時的に是正しているにすぎません。 物語としては、コーセーが「化粧品工場のGX化」というブランド価値向上を打ち出しています。しかし、この戦略が成立するための隠れた前提は、補助金が継続すること、そして水素供給インフラが安定的に整備されることです。制度の導入スピードに比べ、実際に水素を安定的に供給できるサプライチェーンや人材の整備は追いついていません。この「制度先行・実体追いつかず」という非対称性が、本件の核心的な構造です。 期待のレイヤーでは、投資家や市場はコーセーのGXブランドを評価する一方で、グリーン水素そのものの市場拡大への期待が先行しすぎている印象があります。補助金が縮小した後も、コーセーが自主的に水素を調達し続ける合理的な理由は現状では薄く、実体が伴わないまま物語と期待だけが膨らむリスクをはらんでいます。

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