企業動向

資源囲い込みが激化、日本はプラ・金属の循環に1兆円投資 再生材の利用義務付けも

日経BP 2026-07-23
日本政府がプラスチックや金属の循環に1兆円投資し、再生材の利用を義務付ける方針を打ち出した

専門家の視点

資源の囲い込み競争が世界的に激化するなか、日本政府がプラスチックと金属の循環に1兆円規模の投資を打ち出し、再生材の利用義務付けも視野に入れたという内容です。ここに見えるのは「実体が翻訳されていない」構造です。金属やプラスチックのリサイクル技術自体は日本が世界に先んじている部分もありますが、その技術をどう産業として回収・選別・再資源化し、価格競争力を伴って普及させるかという実行レイヤーの設計が不透明だからです。投資額の規模は大きく見えますが、この1兆円がいつ・誰によって・どのようなKPIで実行されるのかが示されなければ、投資は設備導入で終わり、継続的な循環市場の形成にはつながりません。また、再生材の利用義務付けは需要を強制する有効な手段ですが、義務化の対象範囲や猶予期間、輸入品への適用など、制度の非対称性が生じる余地も大きいです。隠れた前提として「リサイクル技術さえ確立すれば資源循環は回る」という考えがありますが、実際には選別コストや品質保証、排出事業者からの回収ロジスティクスなど、技術以外の実体が循環の成否を分けます。

配信元の記事を読む →
← GXニュース一覧に戻る