再エネ・技術

CO2からSAF原料、レアアース不要で低コストに 三菱電機

2026-07-28
三菱電機がレアアース不要で低コストなCO2からSAF原料を製造する技術を開発した。

専門家の視点

三菱電機が開発したCO2からSAF原料を製造する技術は、レアアース不要で低コストを実現した点が実体として注目されます。触媒に一般的な金属を用いることで供給リスクを抑え、製造コストを従来比で数割削減できる可能性があります。しかし、この技術が実証段階から商用規模に拡大するまでには、設備投資や原料CO2の安定確保、そしてSAF全体の需給バランスという現実が立ちはだかります。ここで見られるのは「物語先走り」の構造です。低コスト・レアアース不要という明確な物語は魅力的ですが、SAF製造には大量の水素と電力が必要であり、その調達コストやカーボンフリー度合いが製品全体の環境価値を左右します。記事が暗黙の前提としている「CO2さえ回収できればSAFは低コストで作れる」という点は、水素インフラの整備状況という逃れられない制約を見落としています。現時点では、技術単体の優位性とシステム全体の経済性との間にズレがあります。期待先行で市場が走りすぎる前に、水素供給の実体を同時に整備する必要があり、三菱電機の技術はその一部に過ぎないという冷静な位置づけが求められます。

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