制度・政策

使用済み部品に含まれるレアアースの再利用について | Honda 企業情報サイト

global.honda 2026-07-23
ホンダは日本重化学工業と共同で、使用済みハイブリッド車用ニッケル水素バッテリーからレアアースを量産工程で抽出する世界初のリサイクルプロセスを確立し、4月下旬から運用を開始する。

専門家の視点

このニュースは、2012年時点でホンダが量産工程でのレアアース抽出を世界で初めて確立したという実体を伝えています。抽出技術の安定化と回収率80%以上という具体的な数値が示され、実体としては十分に測定可能な成果です。一方で、物語としては「貴重な資源の循環」「3Rの取り組み」という枠組みで提示されていますが、この技術が経済的に採算が取れるのか、量産コストや鉱山からの価格変動との比較は一切触れられていません。ここに物語と実体のズレが潜んでいます。期待のレイヤーでは、この技術を「自社製品に幅広く再利用する」というビジョンは示されていますが、実際にそれがどの程度の規模で事業化され、他の企業や業界に波及したのかは記事からは不明です。結果的に、実体には基づいているものの、物語が理想像に偏り、経済合理性という現実が省略された構造と言えます。この記事の隠れた前提は「資源循環そのものが善であり、コスト競争力は後からついてくる」という考え方です。しかし、レアアースの価格が下落した場合や供給不安が解消された場合、このリサイクル技術は事業として成立しなくなる可能性があります。

2012年04月17日 ニュースリリース Hondaは、日本重化学工業株式会社と共同で、さまざまな自社製品の使用済み部品からレアアース(稀土類)を、実験レベルではなくリサイクルプラントの量産工程で抽出するプロセスを世界で初めて確立しました。このプロセスを活用してレアアースを再利用することにより、Hondaは貴重な資源の循環に取り組みます。 その取り組みの一つとして、Hondaは日本重化学工業株式会社と共同で、国内の販売店や海外から回収した使用済みのハイブリッド車用ニッケル水素バッテリーに含まれるレアアースの抽出を、リサイクルプラントの量産工程で、4月下旬より世界で初めて開始します。 これまで、使用済みのニッケル水素バッテリーは熱処理を行い、ニッケル含有スクラップをステンレス原料としてリサイクルしていましたが、今回、日本重化学工業株式会社のプラントにて抽出技術の安定化に成功したことにより、鉱山から採掘・精製したものと同等純度のレアアースを量産工程で抽出することが可能となりました。 このプロセスでは、使用済みニッケル水素バッテリーに含まれるレアアースを、80%以上という高い回収率で抽出が可能であり、Hondaは抽出したレアアースを、ニッケル水素バッテリーの他、自社の製品に幅広く再利用することを目指します。また、この技術はニッケル水素バッテリーだけではなく、レアアースを含む他の使用済み部品からも抽出が可能であり、Hondaは今後、さらなるレアアース再利用の拡大に努めます。 Hondaはこれまで、再生部品の販売、オイルフィルターや修理交換バンパーの回収・リサイクルに国内メーカーとして初めて着手するなど、製品の資源循環に配慮し、3R(スリーアール)※の取り組みを進めてきました。今後もリユース・リサイクルにつなぐネットワークを強化します。

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