制度・政策

「地球に優しい」はNG、国が指針 グリーンウオッシュ回避

2026-07-23
国がグリーンウォッシュ回避のための指針を示し、企業の環境PRの本質が問われる動きを報じている。

専門家の視点

グリーンウォッシュ回避のための国指針は、企業の環境主張に「実体」と「物語」の一致を求める制度です。宣伝表現の自主規制ではなく、裏付けデータの開示と検証可能なKPI設定を事実上義務づける点が核心です。ここで問題になるのは、物語先走りの構造です。多くの企業は「地球に優しい」という曖昧な物語で実績を語ろうとしますが、指針はCO2削減量や再生可能エネルギー比率など測定可能な実体での説明を求めます。このズレがグリーンウォッシュ批判の温床でした。 しかし、隠れた前提を問い直す必要があります。「検証可能なデータさえ出せばグリーンウォッシュは防げる」というロジックは、データの選択的開示や比較基準の恣意的設定を許す抜け道を残します。例えば、工場全体ではなく一部工程だけの排出量を開示する企業が出る可能性です。規制は表現規制ではなく開示規制であるため、物語の部分的な真実性は担保できても、全体像の誠実さまでは保証しません。 実体と物語の間に依然として残るこの調整可能な余白こそ、次の監視点です。実体を正確に翻訳する努力が企業側に求められる一方、規制側も開示基準の詳細化で対応する必要があります。

配信元の記事を読む →
← GXニュース一覧に戻る