再エネ・技術

中国、「十五五」グリーンエネルギー計画を発表、2030年に風力・太陽光発電比率30%を目指す

BigGo ファイナンス 2026-07-23
技術動向は企業のGX実装や関連業務の理解に役立ちます。

専門家の視点

中国が2030年に風力・太陽光発電比率30%を掲げる「十五五」計画は、実体として再エネ導入量の世界最大規模を誇る土台がある一方、物語と期待の間に構造的なズレが生じています。実体では、中国の風力・太陽光発電は既に総発電量の約15%を占め、世界の再エネ増加分の約半分を担う実績があります。しかし物語として、この30%目標は送電網の制約や石炭火力の調整力不足を十分に反映していません。実際、中国では発電された再エネが系統に接続できずに捨てられる「カーテイル(出力抑制)」が一定量発生しており、比率目標だけでは実質的な脱炭素効果と乖離するリスクがあります。期待のレイヤーでは、国内外の投資家や再エネ関連企業がこの計画を追い風と見て先行投資を加速していますが、送電網増強や蓄電設備のコスト負担といった実体が追いつかないため、期待先行の構造が顕在化しています。この計画の成否を分ける観測点は、発電比率目標と同時に、系統安定化のための送電網投資や需給調整市場の制度改革がどの程度具体化されるかです。

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