企業動向

花王の再生プラ、ライバル4社が調達検討 ナフサ依存減

2026-07-20
花王が開発した再生プラスチックを競合他社4社が調達検討し、ナフサ依存低減を目指す業界全体のGX取り組みを報じている。

専門家の視点

花王が開発した再生プラスチック原料を、競合するライバル4社が調達を検討する動きが出ています。ここでの構造的なズレは「物語先走り」です。脱ナフサや脱炭素という壮大なビジョンは共有されているものの、技術の拡張性やサプライチェーンの整備といった実体が追いついていない可能性があります。 実際に花王の再生プラ技術がどの程度の量産フェーズにあり、競合他社がどのタイミングで実装できるのか、記事からは見えません。脱ナフサが掲げられていますが、ナフサ依存を減らすための代替原料の安定供給やコスト競争力といった経済合理性の検証は不透明です。 また、この動きを主導する「実行レイヤー」は各社の調達部門やR&Dに限られ、業界全体の共通基盤として機能するかは未知数です。さらに、ナフサ不足の懸念は中東情勢に依存する部分が大きく、地政学リスクを脱ナフサで解決できるという前提には再考が必要です。 日本の化学業界が競争領域と協調領域をどう線引きするのか、ここが次の観測点です。脱炭素を掲げながらも、技術の囲い込みが進み部品調達で足並みが乱れた過去の教訓を、花王がどう乗り越えるかが問われています。

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