制度・政策

山口県:コンビナート産業基盤を共有化、石炭の自家発電は天然ガスに換え共同調達…県が「GX ...

2026-07-19
山口県がコンビナート産業の石炭自家発電を天然ガスに転換し共同調達するなど、国のGX戦略地域認定に向けた独自計画を発表。

専門家の視点

山口県が掲げるコンビナートの基盤共有と石炭自家発電の天然ガス転換・共同調達は、実体の部分では産業構造の物理的制約と経済合理性がはっきりしています。老朽化した自家発電設備の更新需要と、カーボンプライシングによる石炭火力のコスト上昇が、転換の現実的な動機として存在します。 しかし、物語としての計画には肝心な実行レイヤーの具体性が欠けています。共同調達の主体が誰なのか、既存の事業者間の競争関係をどう調整するのか、という制度と手続きの非対称性が残されたままです。また、「国のGX戦略地域認定」を目的としている点は、物語が国庫補助という外部的な期待に依存しすぎている構造を示しています。 この記事が当然としている隠れた前提は、「コンビナート企業が協調するインセンティブが自然に働く」という点です。実際には、各社の設備更新時期や既存の電力契約の差異が大きく、共同化によるメリットを全社が同時に享受できるとは限りません。 次の観測点は、この計画が「国に認定されるための計画」なのか、「実際の投資判断を変える計画」なのかという時間軸の区別です。

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