企業動向

NEC、CO2排出量の算定で新方式を導入--サプライヤーの成果をより適切に反映

ZDNET Japan 2026-07-16
NECがCO2排出量の算定に新方式を導入し、サプライヤーの成果をより適切に反映できるようにした。

専門家の視点

NECが導入した新方式は、自社だけでなくサプライヤーの削減努力をスコープ3排出量に反映できる点に技術的な意味があります。実体として、これまではサプライヤーが前年比で排出量を減らしても、NECの算定式にはその成果が組み込まれていなかったという非対称性が存在していました。今回の変更は、その実体を制度で正しく翻訳する試みです。 ただし、ここに構造的なズレが潜んでいます。物語は「サプライヤーの成果を適切に反映する」という前向きなフレーミングですが、この方式が機能するためにはサプライヤー側が個別の削減データを正確かつタイムリーに提供する実行レイヤーが不可欠です。現状、多くの中小サプライヤーはScope1・2の算定自体にリソースを割けていません。つまり、制度導入が先走り、実行主体のキャパシティが追いつかない「物語先走り」の構造が生じる可能性があります。 隠れた前提を問い直せば、「サプライヤーの成果」という言葉が、削減量の可視化自体を目的化していないかという点です。

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