三菱ふそう/国内全製造拠点でカーボンニュートラルを達成、持続可能な生産活動を推進
三菱ふそうが国内全製造拠点でカーボンニュートラルを達成し、持続可能な生産活動を推進する取り組みを発表した。
専門家の視点
三菱ふそうが国内全製造拠点でカーボンニュートラルを達成したという発表は、実体としての排出削減の裏付けが明確ではありません。カーボンニュートラル達成の定義(自己排出のオフセット割合や再エネ比率、クレジットの種類)が示されなければ、実体と物語の間にズレが生じる可能性があります。例えば、外部クレジットに依存した達成であれば、実質的な排出削減とは言い難く、物語先走りの構造です。 また、「持続可能な生産活動」というフレーミングが、サプライチェーン全体や製品使用段階の排出(スコープ3)を含めていない点も論点です。製造拠点単体のカーボンニュートラルは、企業全体のGX戦略の一部に過ぎず、実行レイヤーが工場単位に限定されている可能性があります。 カーボンニュートラル達成の時間軸も気になります。2019年比で何年までに達成したのかが不明であり、可逆的なオフセットで運用している場合、持続可能性は担保されません。新聞が当然とする「カーボンニュートラル=善」という前提を問い直す必要があります。