制度・政策

中国、循環経済産業を2030年までに1.2兆ドル規模へ。新5カ年規画を発表

2026-07-15
中国が循環経済産業を2030年までに1.2兆ドル規模とする新たな5カ年計画を発表した。

専門家の視点

中国は国家発展改革委員会(NDRC)を通じ、2030年までに循環経済産業を1.2兆ドル規模に拡大する新5カ年規画を発表しました。ここでの実体は、中国が既に世界最大の廃棄物リサイクル市場であり、電気自動車用バッテリーや太陽光パネルのリサイクル需要が急増しているという産業基盤です。一方で、発表されたのは目標数値であり、規格統一やクロスボーダーな資源循環の制度設計、実行主体となる地方政府や企業への具体的なインセンティブ設計が伴っているかは不明瞭です。 この構造を読み解くと、物語先走りの危険性が浮かびます。ビジョンは壮大ですが、循環経済を支える「誰がやるのか」という実行レイヤー、特に廃棄物の分別・収集・リサイクル処理を担う都市レベルの実務体制が追いついていません。また、中国はカーボンピークアウト目標を2030年と設定しており、循環経済との時間軸の整合性が問われます。投資家や市場は期待先行で反応しやすいですが、規格や回収網の整備が間に合わなければ、実体と期待のズレが拡大します。 隠れた前提は「循環経済が自動的に温暖化対策に寄与する」という点です。

中国国家発展改革委員会(NDRC)はこのほど、「循環経済発展に関する第15次5カ年規画(2026〜2030年)」の内容を明らかにした。同規画は、2021年に発表された第14次5カ年規画に続くものとなる。 この記事は、Circular Economy Hub 会員専用記事となります。 会員詳細はこちら 会員種別と特典 読者会員月額980円(1日あたり約32円)

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