東京ガスとヤンマー系、自家発電設備に水素2割混合 性能も担保
東京ガスとヤンマー系が既設の自家発電設備で水素を最大2割混合できることを検証し、性能も担保できると発表した。
専門家の視点
東京ガスとヤンマーエネルギーシステムが、既設の自家発電設備に水素を最大2割混合しても都市ガス単体と同等の発電性能を維持できると実証しました。実体としては、370キロワット級のガスコージェネシステムで、大規模改造不要という測定可能な技術成果が出ています。物語は「脱炭素へ前進」とフレーミングされますが、混合比率2割にとどまり、残り8割は依然として都市ガス(化石燃料)に依存している現実が省略されがちです。期待は市場にありますが、顧客の要望に応じた個別検討とあるように、導入は案件ベースであり、スケールメリットは限定的です。ここに「実体はあるが物語が過剰に楽観的」な構造のズレが潜んでいます。隠れた前提は「2割混合が脱炭素への実質的な第一歩である」という点です。しかし、水素の供給コストや製造段階の炭素 Intensity を考慮しなければ、2割混合の環境価値は限定的であり、むしろガスインフラ長期化へのアンカーリングリスクにもなり得ます。構造を言い切れば、技術実証は確かな実績ですが、肝心の水素自体の脱炭素度と供給量が担保されない限り、物語先行のリスクを免れません。
一次ソース
- https://nikkei.go.link/article/DGXZQOUC1340R0T10C26A7000000?adj_t=1lssb67q&adj_campaign=article
- https://regist.nikkei.com/r123?ak=https%3A%2F%2Fwww.nikkei.com%2Farticle%2FDGXZQOUC1340R0T10C26A7000000&n_cid=DSPRM1AR08
- https://regist.nikkei.com/r123?ak=https%3A%2F%2Fwww.nikkei.com%2Farticle%2FDGXZQOUC1340R0T10C26A7000000&n_cid=DSPRM1AR08#free