都産業労働局/アジア航測らに/水素ステーション候補地調査など2件
東京都産業労働局が水素ステーション候補用地調査業務と庁舎改修工事を発注した
専門家の視点
水素ステーション候補地の調査委託は、都内の水素供給網の整備を進める上で不可欠な実体調査です。しかし、この調査の成果が「令和8年度以降の実運用」に結びつくまでの時間軸が記事からは見えません。ここに物語先走りの構造があります。東京都は「水素社会の実現」というビジョンを強く掲げていますが、候補地の絞り込みから実際の用地取得・許認可・設備投資までには数年単位のギャップがあり、その間の継続的な実行主体や資金計画が示されていません。青梅合同庁舎の改修工事は、水素関連とは直接的な関連がないものの、行政のハード整備が進む一方で、水素ステーションの運用や人材配置といった「ソフト面」の準備が追いついているとは言い難いです。この二つの案件は、実体調査と施設改修が同時に行われている点で象徴的です。次の観測点は、調査委託の結果がどのようなスケジュールと予算で実装に移されるのか、そしてその実行を担う具体的な事業者や人員がいつ決まるのかです。現在の構造は、調査と実装の間に実行レイヤーが欠落した状態です。