ESMA、EUでESG評価を提供する事業者の通知一覧を公表 MSCI、Sustainalytics、EcoVadisなど24社
専門家の視点
EUのESG評価機関規則が7月2日に適用開始され、ESMAが事業継続の意向を通知した24社の一覧を公表したというニュースです。この制度の構造的な論点は、規制導入の「速さ」と事業者の「準備の非対称性」にあります。規則は短期間で適用されましたが、通知から認可申請までの期間は約3カ月と短く、経過措置として一時掲載で事業継続を認める形です。これは、実体としてESG評価市場がすでに巨大であり、規制を急ぐEUの物語と、事業者の実務対応が追いつかない現実のズレを示しています。 「誰が実行するのか」という実行レイヤーを見ると、ESMAが登録と監督を一元化しますが、実際の評価の質や独立性を担保する人材やシステムが、全24社に均等に備わっているとは限りません。隠れた前提は、「規制登録が評価の質を保証する」という考えです。登録は手続き上の要件を満たすだけであり、評価の正確性や投資判断への影響力を直接改善するものではないと問い直す必要があります。 結論として、この制度は期待先行の構造です。
7月9日、欧州証券市場監督機構(ESMA)は、EUのESG評価機関規則に基づき、域内でESG評価サービスを継続する意向を通知した事業者の一覧を更新したと発表した。 同規則は7月2日に適用を開始、EUでESG評価を専門的に発行、公開または配布する事業者は、ESMAへの登録が必要となる。既存のESG評価事業者は、まずEUで事業を継続する意向をESMAへ通知し、その後、正式な認可申請を行う。通知を行った事業者は、申請が承認または却下されるまで、ESMAの登録簿に一時的に掲載され、EU域内での事業を継続できる。 7月9日時点、一覧には主に以下が掲載されている。 MSCI Solutions(Deutschland)、Sustainable Fitch Ireland、Sustainalytics、Clarity AI Europe、ESG Book、Standard Ethics Europe、SESAMm、EthiFinance Sustainability、Institutional Shareholder Services Germany、EcoVadis、GRESB、S P Global Energy ESG Ratings Europe なお、中・大規模のESG評価事業者は、7月2日から8月2日までに事業継続の意向を通知し、通知後から11月2日までに正式な認可申請を提出する。今回公表された一覧は、ESMAによる認可が完了した事業者の一覧ではなく、規則の経過措置に基づき通知を行った事業者の一覧である。 参考:List of firms that have notified ESMA under Article 51 of Regulation (EU) 2024/3005 ESG Journalでは、実務に役立つポイントや実践ガイド(テンプレート)を紹介しています!ESG評価が多様化しAIの活用も進む中どのような対応が求められるか実務解説しています。ぜひこの機会に自社の対応状況を再確認してください。🌍ESG評価関連対応に関連する実務解説はこちら>>> ✅EcoVadis評価の基本構造✅業種別の評価例付 ✅対応で押さえるべき評価の見方✅サブインダストリー別のMEI付 ✅2026 アップデートのポイント✅SSBJ基準開示・投資家エンゲージメントへの活用 ✅2026年の主な変更点✅SSBJ基準対応との接続性
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