再エネ・技術

令和8年度予算「窓、壁等と一体となった太陽光発電設備の導入促進事業」の公募について(二次公募)

env.go.jp 2026-07-11
環境省が建材一体型太陽光の二次公募を開始し、窓・壁への導入を支援する

専門家の視点

環境省が建材一体型太陽光(BIPV)の二次公募を開始しましたが、ここで注目すべきは「窓・壁等と一体となった」という表現です。実体としては、BIPV技術自体は国内外に存在し、意匠性や発電効率のバランスを取る量産品も増えています。しかし、導入コストや施工ノウハウ、建築基準法との整合性といった実用面でのハードルが依然として高く、普及が進んでいません。この予算事業は、そうした実体の壁を乗り越えるための補助金という位置づけであり、物語としては「建物の外皮を活用した分散型エネルギー」というビジョンを掲げています。 ところが、期待と実体の間にズレが生じています。市場ではBIPVへの関心が高まりつつある一方で、事業の執行レイヤーである設計事務所や施工会社の対応力が追いついていないという非対称性が表れています。特に二次公募という点が象徴的であり、一次公募で応募が想定より伸びなかった可能性を示唆しています。隠れた前提として「補助金があれば需要が自然に生まれる」という仮定がありますが、実際には設計段階からBIPVを選べる人材や体制が不足しているため、予算があっても活用されにくい構造が見えます。

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