再エネ・技術

北海道雨竜町、北洋銀行、ステラーグリーンが協定締結 森林カーボンクレジットの創出で連携

2026-07-12
北海道雨竜町、北洋銀行、ステラーグリーンが森林カーボンクレジット創出で連携協定を締結した

専門家の視点

北海道雨竜町、北洋銀行、ステラーグリーンが森林カーボンクレジット創出で連携するこの取り組みは、実体として「町有林の資源量把握」という測定可能な第一歩が示されています。しかし、クレジットの発行量や収益の試算、具体的な販売先といった事業の核心部分が記事からは見えません。ここに実体と物語のズレが存在します。物語としては「カーボンニュートラル実現」「地域活性化」というビジョンが明確ですが、その実現に必要な炭素吸収量の算定方法や認証プロセス、コスト負担の構造といった具体的な経路が省略されているのです。 この構造の本質は、日本の地方自治体が持つ森林資源という潜在的な実体が、クレジット市場という期待に翻訳されきれていない点にあります。期待先行の構造と言えるでしょう。金融機関と技術ベンチャーの参画で実行レイヤーは整いつつありますが、クレジットの質(追加性・永続性)や価格形成が国際市場と連動するかが不透明です。 隠れた前提は「林地所有者の合意形成は容易に進む」という点です。実際には相続未登記や境界確認の難しさが最大の壁であり、この協定がその手続き非対称性をどう解消するかが実質的な観測点です。

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