【LINEヤフー】2025年度にカーボンニュートラルを達成
LINEヤフーが2025年度にカーボンニュートラルを達成したと発表した
専門家の視点
LINEヤフーが2025年度にカーボンニュートラル達成を発表しましたが、ここには典型的な「物語先走り」の構造が潜んでいます。実体として、スコープ1・2での排出実質ゼロと再エネ100%は測定可能な成果です。しかし物語は、これを「達成」とフレーミングすることで、スコープ3(サプライチェーン排出)や、再エネ調達の追加性(新規の再エネ発電を生んだか)といった深い脱炭素の本質を省略しています。 隠れた前提は「スコープ1・2のゼロ化=カーボンニュートラル」という定義です。日本のGX政策では、スコープ3を含むバリューチェーン全体の削減が求められる方向にあります。この発表は短期的な目標の出口を宣言したに過ぎず、長期トランジションの入り口を説明していません。期待のレイヤーでは、投資家や従業員はこの「達成」に安心する一方で、真のGXへの経路が可視化されないまま、次の行動が弱まるリスクがあります。 実体(1・2の削減)は確かなものの、それを「ゴール」とする物語と、社会が求める「トランジション全体像」の間にズレがあります。